モンゴルの銀行ランキング〜2026年最新版〜

現地銀行口座開設

~ハーン銀行、ゴロムト銀行、TDB……日本人がモンゴルで銀行を選ぶならどこなのか?~

モンゴルへ不動産投資をしていると、かなり高い確率で聞かれる質問があります。

「モンゴルでは、どの銀行が一番大きいのでしょうか?」

「銀行にお金を預けても大丈夫ですか?」

「日本人でも銀行口座を作れますか?」

「定期預金の金利が高いと聞きましたが、本当ですか?」

私自身、モンゴルにはこれまで何度も渡航し、不動産だけではなく銀行、NBFI、現地企業などを見てきましたが、日本とモンゴルでは銀行の位置付けがかなり違います。

日本では銀行といえば、預金、住宅ローン、振込などを行うインフラとしての存在が強いと思います。

一方、モンゴルでは銀行そのものが投資や経済成長を理解するうえで非常に重要です。

政策金利が高い。

預金金利も高い。

企業の借入金利も高い。

銀行の利益率も高い。

そして銀行株そのものもモンゴル証券取引所に上場しています。

さらに海外不動産投資をする日本人にとっては、モンゴル国内で家賃を受け取ったり、物件を売却したり、現地通貨を保有したりする際の銀行口座も非常に重要になります。

そこで今回は、2026年上半期までに公開されている最新の決算データをもとに、モンゴルを代表する銀行をランキング形式で紹介したいと思います。

なお、「良い銀行」を何で評価するかによって順位は変わります。

総資産。

預金量。

融資残高。

利益。

ROE。

不良債権比率。

支店網。

法人金融。

国際送金。

外国人の使いやすさ。

様々な基準があります。

そこで今回は、まず最も客観的に比較しやすい総資産額を基準としたモンゴル5大銀行ランキングを紹介し、その後にそれぞれの特徴を解説します。

2026年現在、モンゴルの金融システムでは、Khan Bank、Golomt Bank、Trade and Development Bank、State Bank、XacBankの5行が特に重要な銀行とされています。モンゴル投資貿易庁も、この5行を国内の戦略的重要銀行として紹介しています。

【2026年最新版】モンゴル5大銀行ランキング

2026年6月末時点の総資産規模を中心に見ると、ランキングは概ね次のようになります。

第1位 Khan Bank(ハーン銀行)
総資産:約28.1兆トゥグルグ

第2位 Golomt Bank(ゴロムト銀行)
総資産:約19.9兆トゥグルグ

第3位 Trade and Development Bank/TDB(モンゴル貿易開発銀行)
総資産:約17.7兆トゥグルグ

第4位 State Bank(ステート銀行/国営銀行)
総資産:約7.8兆トゥグルグ

第5位 XacBank(ハス銀行)
総資産規模:約6兆トゥグルグ台

モンゴルの証券会社Apex Capitalによる2026年上半期の銀行分析でも、ハーン銀行が総資産28.1兆トゥグルグで首位となり、ゴロムト銀行、TDB、ステート銀行、ハス銀行という5大銀行が主要プレイヤーとして比較されています。

それぞれ詳しく見てみましょう。

第1位 Khan Bank(ハーン銀行)

モンゴル最大の銀行。日本でいえば「メガバンク+地方銀行ネットワーク」

2026年現在、モンゴル最大の銀行がKhan Bankです。

2026年上半期の総資産は約28.1兆トゥグルグ。

前年同期比でも31.2%増加しており、資産規模では他行をかなり引き離しています。さらに2026年上半期の純利益も約3,572億トゥグルグと、5大銀行の中でトップでした。

2025年末時点でも総資産は約23.9兆トゥグルグまで拡大しており、モンゴル銀行業界の最大手という位置付けは明確です。

ハーン銀行最大の特徴は、圧倒的なリテール基盤です。

モンゴルは国土が日本の約4倍ある一方、人口は約350万人程度しかいません。

その広大な国土の中で、地方まで含めて銀行サービスを展開してきたのがハーン銀行です。

ウランバートルだけでなく地方都市にも強く、個人顧客、給与口座、住宅ローン、中小企業金融など、モンゴル人の日常生活へかなり深く入り込んでいます。

日本の感覚でいえば、

「三菱UFJ銀行の規模感と、地方銀行の店舗ネットワークを併せ持っている」

ような存在に近いかもしれません。

もちろん国の規模が違うので単純比較はできませんが、モンゴル国内での存在感という意味では非常に大きい銀行です。

さらにハーン銀行は2023年にモンゴル証券取引所へ上場しています。

2026年上半期時点では、5大銀行の中でも時価総額が約2.77兆トゥグルグと最大でした。

銀行としての規模。

収益力。

顧客基盤。

ブランド。

これらを総合すると、

「モンゴル最大手はどこ?」と聞かれれば、現時点ではハーン銀行

と答えて良いと思います。

ハーン銀行が向いている人

モンゴル国内で生活する人。

地方への送金が多い人。

現地人との取引が多い事業者。

モンゴル国内で日常的に銀行を利用する人。

このような人には非常に使いやすい銀行だと思います。

一方、日本人投資家が海外送金や法人取引を重視する場合は、後ほど紹介するゴロムト銀行やTDBも有力な選択肢になります。

第2位 Golomt Bank(ゴロムト銀行)

2026年に急成長。個人・法人・国際金融のバランスが非常に良い

第2位はGolomt Bankです。

2026年第2四半期時点の総資産は約19.9兆トゥグルグ。

前年同期比32.9%という非常に大きな成長を見せています。

融資残高は約8.9兆トゥグルグ、顧客預金は約11兆トゥグルグまで拡大しています。

2025年末時点では総資産約19.2兆トゥグルグで、銀行業界全体の約22.3%を占めていました。

ゴロムト銀行について私が特徴的だと思うのは、

非常にバランスが良い銀行

ということです。

法人金融だけではなく、

個人銀行。

中小企業。

クレジットカード。

国際送金。

デジタルバンキング。

投資。

外貨。

など幅広く展開しています。

特に外国人や海外企業との取引を考えた場合、ゴロムト銀行は比較的存在感があります。

2026年にはEuromoneyの「Best Bank in Mongolia」にも選出されており、同誌はバランスシートの強さ、法人・個人・資本市場を横断した事業構成、資産の質などを評価しています。

さらに注目したいのが不良債権です。

2026年第2四半期時点のNPL比率は約2.5%。

2025年から改善傾向が続いています。

モンゴルのように成長率も金利も高い国では、銀行を見る際に単純な利益額だけを見るべきではありません。

「どれだけ貸しているか」以上に、

「貸したお金がきちんと返ってきているか」

を見る必要があります。

この点でゴロムト銀行はかなり改善してきています。

日本人投資家との相性も良い

私が日本人のモンゴル不動産投資という観点から見ると、ゴロムト銀行はかなり使いやすい選択肢の一つだと思っています。

外国人取引。

ドル口座。

トゥグルグ口座。

国際送金。

法人取引。

このあたりを総合的に考えると、非常にバランスが良い。

モンゴルで不動産を購入して、賃料を受け取り、将来的に売却するという人にとっては、銀行候補の上位に入ってきます。

第3位 Trade and Development Bank(TDB)

法人金融・国際金融なら依然として圧倒的な存在感

第3位はTrade and Development Bank、通称TDBです。

日本語では「モンゴル貿易開発銀行」などと訳されます。

2026年6月末時点の総資産は約17.7兆トゥグルグ。

純融資残高は約8.23兆トゥグルグとなっています。

TDBはモンゴルで最も歴史のある商業銀行の一つです。

1990年に設立され、モンゴルが社会主義から市場経済へ移行する時期から、

鉱山。

エネルギー。

貿易。

インフラ。

大企業。

海外取引。

などを支えてきました。

TDB自身も、法人向け銀行市場に非常に大きなシェアを持つことを特徴として掲げています。

つまりハーン銀行が、

「個人・リテールの王者」

だとすれば、

TDBは、

「モンゴルの法人金融・国際金融の老舗」

というイメージです。

日本企業がモンゴルへ進出する。

モンゴル企業と大型取引をする。

ドル建て取引をする。

輸出入を行う。

大規模な不動産開発をする。

鉱山関連ビジネスを行う。

こうした場合には非常に強い銀行です。

国際金融に強い

TDBの大きな特徴は、モンゴル国内だけではなく国際金融市場との接点が非常に多いことです。

モンゴル企業の海外資金調達や国際取引にも長年関与しており、「海外とのお金のやり取り」という点では経験値があります。

2026年第2四半期時点の自己資本比率は14.23%、流動性比率は43.44%で、モンゴル銀行が求める規制水準を上回っています。

日本人がモンゴルで大きな法人取引や国際送金を行うのであれば、TDBも非常に重要な選択肢です。

一方、2026年上半期の5大銀行比較では、ROA・ROEは他の主要行と比べて低い水準となっています。

銀行の規模と銀行株としての収益性は必ずしも同じではありません。

ここは投資家目線では面白いところです。

第4位 State Bank(ステート銀行)

全国ネットワークを持つ政府系色の強い銀行

第4位はState Bankです。

2026年6月末時点の総資産は約7.78兆トゥグルグ。

2025年末の約6.72兆トゥグルグから大きく増加しています。

日本語では「国営銀行」「ステート銀行」などと呼ばれます。

名称の通り政府との関係が強く、モンゴル国内の幅広い個人や企業へ金融サービスを提供しています。

特徴としては、ハーン銀行と同様に地方ネットワークを持っていることです。

ウランバートルだけではなく地方にも顧客基盤があります。

社会保障関連の送金や個人金融などでも存在感があります。

2026年上半期には利益が前年同期から大きく伸び、5大銀行の中でも特に高い増益率となりました。

ただ、日本人投資家がモンゴルへ不動産投資する際に、

「最初にどの銀行を選ぶか」

という観点では、私はハーン、ゴロムト、TDBを先に検討するケースが多いと思います。

State Bankが悪いという意味ではなく、外国人投資家や国際金融というより、国内リテール色が強い銀行だからです。

第5位 XacBank(ハス銀行)

規模は5位でも、財務効率と資産の質に注目

第5位がXacBankです。

日本では「ハス銀行」と表記されることが多い銀行です。

総資産規模だけを見ると5大銀行の中では最も小さいですが、私はこの銀行をかなり面白い銀行だと思っています。

理由は、

収益性と資産の質です。

2026年第2四半期のXacBankの純利益は458億トゥグルグ。

年率換算ROEは20.0%となっています。

さらにNPL比率は2.2%まで改善しており、自己資本関連指標も規制基準を大きく上回っています。Tier1自己資本比率は18.4%、流動性比率は33.3%でした。

2026年上半期の5大銀行比較でも、ハーン銀行とハス銀行は資産・自己資本を使って利益を生み出す効率が高いと評価されています。

XacBankはもともとマイクロファイナンスや中小企業金融との関係が深く、

個人。

中小企業。

零細事業者。

SME。

などに強みがあります。

巨大法人金融のTDBとはかなりキャラクターが違います。

銀行株への投資という観点では、規模だけではなくROE、NPL、PBRなどを見る必要があるので、XacBankはかなり興味深い存在だと思います。

5大銀行だけでモンゴル銀行セクターの大部分を占める

モンゴル銀行業界を理解するうえで重要なのは、市場集中度がかなり高いことです。

2025年の分析では、ハーン銀行、ゴロムト銀行、TDB、ステート銀行、ハス銀行という5つのシステム上重要な銀行だけで、銀行セクター総資産の約86%を保有していました。

つまり、

モンゴルの銀行を見るのであれば、まずこの5行を理解すれば大枠が分かる

ということです。

日本にはメガバンク、地方銀行、信用金庫など大量の金融機関がありますが、モンゴルは人口約350万人の小さな国です。

そのため主要銀行への集中度が非常に高くなります。

2026年のモンゴル銀行ランキングで特に面白いのは「ゴロムトの追い上げ」

個人的に2026年の数字を見ていて面白いと思うのが、Golomt Bankの成長です。

2025年第1四半期時点では、

Khan Bank:約19.8兆トゥグルグ

TDB:約15.6兆トゥグルグ

Golomt:約15.4兆トゥグルグ

と、TDBがわずかにゴロムトを上回っていました。

ところが2026年第2四半期には、

Khan:約28.1兆

Golomt:約19.9兆

TDB:約17.7兆

となっています。

つまり、ゴロムト銀行が資産規模でTDBを抜き、第2位へ浮上した形です。

しかもゴロムトの総資産は前年同期比32.9%増加しています。

これは今後のモンゴル銀行業界を見るうえでかなり注目すべき変化だと思います。

「一番安全な銀行」はどこなのか?

ここもよく聞かれます。

結論から言うと、

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