~日本では年0%台、海外では年10%・20%・40%超!?世界の預金金利を比較してみた~
「銀行に預けるだけで年利10%以上もらえる国がある」
こう聞くと、日本人の感覚ではかなり違和感があると思います。
日本では長年にわたり超低金利が続いてきました。2026年に入り預金金利は以前より上昇しているものの、それでも日本銀行の統計によれば、2026年8月の金融機関における1年定期預金の平均店頭金利は年0.447%です。普通預金に至っては平均0.306%程度です。
一方、世界へ目を向けると、
年10%。
年15%。
年20%。
さらには年40%を超える預金金利が存在する国もあります。
例えばトルコ。
2026年7月時点で、トルコリラ建て預金金利の平均は約46.7%まで上昇していました。
日本の100倍近い金利です。
では、
「日本円を全部トルコリラにして定期預金へ入れれば良いのでは?」
となるかというと、当然そんな単純な話ではありません。
高金利国には高金利になる理由があります。
インフレ。
通貨下落。
政策金利。
信用リスク。
資本規制。
税金。
外国人の口座開設条件。
これらを理解したうえで初めて、海外定期預金を投資対象として評価できます。
今回は2026年9月時点で確認できる各国中央銀行や銀行等の最新公開情報を基に、世界の高金利預金国をランキング形式で紹介したいと思います。
なお、世界中の全銀行を完全に横並びで比較することはできません。
銀行ごとに期間、最低預入額、キャンペーン、居住者条件、複利・単利などが違うからです。
そこで今回は主に、
現地通貨建ての個人向け定期預金・期間預金について、2026年に公的機関または銀行から確認できる代表的な金利水準
を比較しています。
数字そのものより、
「なぜその国は高金利なのか」
という点に注目して読んでいただければと思います。
【2026年版】世界の高金利銀行預金ランキング
代表的な預金金利水準を比較すると、概ね次のようになります。
第1位 トルコ 約40~47%前後
第2位 アルゼンチン 約19~24%前後
第3位 ウズベキスタン 約19%前後
第4位 カザフスタン 約15~17%前後
第5位 エジプト 約14~18%前後
第6位 モンゴル 約12~13%前後
第7位 ジョージア 約9~11%前後
その下に、国や銀行によって数%台の預金金利を提供する国々が続きます。
一方、日本の1年定期預金平均は約0.45%です。
同じ「銀行預金」でも、国が変わるだけでこれほど違います。
ただし、ここからが重要です。
金利ランキング=投資魅力度ランキングではありません。
順番に見ていきましょう。
第1位 トルコ
預金金利40%超という異次元の世界
2026年の世界の預金金利を見るうえで、まず外せないのがトルコです。
トルコ中央銀行によると、2026年7月17日時点でトルコリラ建て預金の平均金利は46.7%でした。
年利46.7%。
日本人からすると驚異的です。
仮に単純計算で1,000万円相当を預けられたとすれば、年間467万円相当の利息です。
しかし、もちろんこれは「ほぼノーリスクで46.7%儲かる」という意味ではありません。
トルコ中央銀行の政策金利は2026年初めでも37%という非常に高い水準にあります。中央銀行総裁も、金融市場の金利を40%近辺に維持する引き締め政策を行っていることを説明しています。
なぜそこまで金利を上げる必要があるのか。
最大の理由はインフレです。
トルコでは長年、高インフレとトルコリラ安が続いてきました。
つまり40%の預金金利をもらっても、
リラ自体が円に対して30%、40%下落すれば、
日本人投資家の円ベースの利益は大幅に削られます。
ここが高金利預金の最大の落とし穴です。
第2位 アルゼンチン
年20%台でも、以前より大幅に低下
高金利国として有名なのがアルゼンチンです。
2026年9月7日時点のアルゼンチン中央銀行公表データを基にした比較では、30日定期預金の最高水準は年率24%程度。
大手Banco Naciónでも19.5%程度となっています。
年20%前後ですから十分高い。
しかし興味深いのは、数年前のアルゼンチンを知っている人からすると、むしろ「かなり低くなった」ということです。
アルゼンチンは長年、猛烈なインフレに悩まされてきました。
インフレ率が100%を超える時期には、預金金利も極端に高くなりました。
つまり、
「高金利=経済が絶好調」
ではありません。
むしろ極端な高金利は、
通貨の価値を守るために高い金利を支払わなければ預金者がお金を置いてくれない
状態を意味することがあります。
ここは絶対に理解しておく必要があります。
第3位 ウズベキスタン
約19%。中央アジアでも非常に高い預金金利
個人的に注目している国の一つがウズベキスタンです。
ウズベキスタン中央銀行によると、2026年6月の個人向け定期預金の加重平均金利は約19.2%でした。2025年には20~22%台で推移していた時期もあります。
これはかなり高い水準です。
ウズベキスタンは人口3,000万人を超える中央アジア最大の人口国であり、若年人口も多く、経済成長も続いています。
中央アジアというと、日本ではまだ投資先としてほとんど認識されていません。
しかし、
ウズベキスタン。
カザフスタン。
モンゴル。
キルギス。
といった国々を見ると、日本とは全く異なる金融市場が存在しています。
特にウズベキスタンでは、国内通貨スム建ての預金金利が20%近くあります。
もちろんスムの為替リスクがあるため、日本人にとってそのまま19%のリターンになるわけではありません。
それでも金融市場として非常に興味深い国です。
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