2026年ワールドカップで、サッカーファンの間で一気に名前が広がった国の一つがカーボベルデです。正直、日本ではまだ馴染みの薄い国だと思います。名前を聞いても「どこにある国?」と思う方も多いはずです。しかし、今回のワールドカップをきっかけに、この国に興味を持つ人はかなり増えると思います。カーボベルデは、アフリカ大陸の西側、大西洋上に浮かぶ島国です。ポルトガル語圏で、正式にはカーボベルデ共和国。かつては「ケープベルデ」と呼ばれることも多かった国です。人口は約50万人台と小規模ですが、観光、移民ネットワーク、海外送金、リゾート開発によって独自の存在感を持っています。
まず経済面から見ると、カーボベルデはアフリカの中では比較的安定した国です。巨大な資源を持つ国ではありません。石油や天然ガスで稼ぐ国でもありません。製造業が強い国でもありません。では何で稼いでいるのかと言うと、中心は観光です。特にサル島やボア・ヴィスタ島はヨーロッパ人に人気のリゾート地で、冬でも暖かく、ビーチが美しく、ヨーロッパから比較的アクセスしやすいことから、欧州の冬の避寒地として知られています。
この点は非常に重要です。カーボベルデは、アフリカというより「大西洋のリゾート国家」として見る方が実態に近いかもしれません。特にイギリス、ポルトガル、イタリア、ドイツなどからの観光需要があり、ホテル、リゾート、短期滞在向け不動産が経済を支えています。一方で、観光依存度が高いということは、外部ショックにも弱いということです。コロナのように観光客が止まると、経済は大きな打撃を受けます。さらに、航空便、燃料価格、欧州景気、為替、感染症、国際情勢の影響も受けやすい。つまり、カーボベルデ経済は安定感がある一方で、観光にかなり依存している国だと理解する必要があります。
治安については、アフリカの中では比較的良い部類に入ると思います。政情も比較的安定しており、内戦や大規模な社会不安がある国ではありません。旅行者がサル島やボア・ヴィスタ島などのリゾートエリアに滞在する分には、過度に危険視する必要はないでしょう。ただし、日本と同じ感覚で良いわけではありません。観光地ではスリ、置き引き、ひったくり、夜間の単独行動には注意が必要です。特に首都プライアなどの都市部では、リゾート地とは雰囲気が違います。観光地のホテルリゾート内で過ごす旅行と、ローカルエリアを自由に歩く旅行では、必要な警戒レベルが変わります。
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