—“人生で最大のキャッシュ”を、どう守り、どう増やすべきなのか—
会社を売却して、数千万円、数億円、時には数十億円という現金を手にする。
これは、多くの経営者にとって一つのゴールでもあります。
しかし実際には、M&Aや事業売却の世界では、「売却した後に失敗する人」がかなり多い。
むしろ、“会社を作る”より、“売却後の資産を守る”方が難しいとすら感じる場面があります。
なぜなら、会社経営と資産運用は、全く別のゲームだからです。
経営者は、
- 攻める力
- 勝負する力
- リスクを取る力
で成功してきた人が多い。
しかし、資産運用で必要なのは守る力、分散する力、焦らない力です。
つまり成功した経営者ほど、売却後に失敗しやすいという皮肉な現実があります。
今回は、「会社を売却して得た現金を、どのように運用すべきか」について、かなり現実的かつ実務的な視点で整理していきます。
なお、本記事は一般的な資産運用の考え方を整理したものであり、特定の投資商品や運用手法を推奨するものではありません。実際の資産運用は、税理士・IFA・弁護士等の専門家と相談しながら進めることを推奨します。
最初にやるべきこと
「すぐに投資しない」
これは本当に重要です。
会社を売却すると、急に数千万円、数億円という現金が口座に入ります。
すると、多くの人が、「このお金を増やさなければ」と思い始めます。
しかし実際には、売却直後こそ、一番危ないです。
なぜなら、判断が興奮状態、周囲から営業が増える、“自分は投資も上手い”と思いやすいからです。
実務上、かなり多いのが売却後2〜3年で資産を大きく減らすケースです。
特に、未公開株、怪しいファンド、一発逆転系投資に引っかかる人は少なくありません。
まずは「守り」を作る
売却後、最初に考えるべきなのは、
増やすことではなく、“減らさないこと”です。
例えば、
- 現金
- 国債
- 短期債
- 定期預金
など。
正直、つまらなく感じるかもしれません。
しかし、会社売却後で最も重要なのは人生から“退場しない”ことです。
ここで大きく資産を減らすと、精神的ダメージもかなり大きい。
実際によくある失敗
「全部を再投資してしまう」という方はかなり多いです。
例えば、会社を10億円で売却した経営者が、
- 不動産
- スタートアップ投資
- 仮想通貨
- PE投資
などに一気に資金投入するケース。
しかし、これはかなり危険。
なぜなら経営で成功した能力と、投資で成功する能力は別だからです。
実際、「本業では天才だったが、投資で資産を溶かした」という人はかなりいます。
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