2026年ワールドカップで注目したいヨーロッパの国の一つがベルギーです。ベルギー代表と言えば、ここ10年ほどは「黄金世代」のイメージが非常に強い国です。ケヴィン・デ・ブライネ、ロメル・ルカク、エデン・アザール、ティボー・クルトワなど、世界トップクラスの選手を揃え、一時期はFIFAランキングでも世界上位を維持していました。近年は世代交代の時期に入っていますが、それでもベルギーは欧州の中でも依然として存在感のあるサッカー国です。
では、ベルギーという国はサッカー以外ではどうなのでしょうか。結論から言うと、ベルギーは「小さいけれど、かなり重要な国」です。人口は約1,200万人弱と日本よりはるかに小さいですが、首都ブリュッセルにはEU本部、NATO本部、多くの国際機関が集まっています。つまりベルギーは、単なるヨーロッパの一国ではなく、欧州政治・外交・行政の中枢に位置する国です。これは経済、治安、不動産投資、移住を考えるうえでも非常に重要なポイントです。
まず経済面から見ていきます。ベルギーは高度に発展した先進国です。産業としては、化学、医薬品、物流、食品、金融、サービス業、機械、ダイヤモンド取引などが強く、特にアントワープ港は欧州有数の港湾として知られています。地理的にもフランス、ドイツ、オランダ、ルクセンブルクに接しており、欧州物流の中心地として非常に優れた立地です。日本で言えば、東京の政治機能、大阪の商業機能、横浜・神戸の港湾機能がコンパクトにまとまっているような国とも言えます。
ただし、2026年時点の経済成長率は決して高くありません。IMFはベルギーの2026年実質GDP成長率を0.7%、消費者物価上昇率を2.8%と見込んでいます。つまり、ベルギーは急成長国ではなく、完全に成熟した先進国型の経済です。高い成長率を期待する国ではなく、安定性、制度の整備、所得水準、欧州中枢としての強さを見る国です。欧州委員会も2026年のベルギーのインフレ率について3.4%を見込んでおり、エネルギー価格やサービス価格の上昇が影響するとしています。
※この続きは会員限定です。
無料会員登録・ログインすると続きをご覧いただけます。
▶ 無料会員登録はこちら