—「元本保証だから安心」は、投資で最も危険な言葉かもしれない—
2026年5月、投資関連会社「グローバルインベストメントラボ」関係者が、無登録で海外金融商品への出資勧誘を行った疑いで摘発されたというニュースが出ました。報道では、約2万人から800億円超を集めた可能性も指摘されており、大きな話題になっています。
このニュースを見て、多くの人が「また怪しい投資か」と思ったかもしれません。
ただ個人的には、この事件の本質は別のところにあると思っています。
それは人は“高利回り”ではなく、“元本保証”に弱いということです。
投資経験が浅い方ほど、「元本保証なら安心」
「元本が減らないなら、とりあえずやってみよう」と思いやすい。
しかし実は、投資の世界で、“元本保証”という言葉ほど、慎重に見なければならないものはありません。
今回は、この件をきっかけに、「元本保証型投資商品」のリスクについて、かなり現実的に考えていきます。
なお、本記事は報道内容を踏まえた一般的な投資教育・考察を目的としており、特定の個人・団体への断定や評価を目的とするものではありません。事実認定は公的機関・報道等をご確認ください。
「元本保証」と聞いた瞬間、人は思考停止しやすい
かなり現実的な話ですが、人は年利20%より、「元本保証+年利8%」の方に惹かれます。
なぜか?理由は簡単です。
人は、利益を得る喜びより、損失を避けたい本能の方が強いと思っています。
つまり、「減らない」という言葉は、想像以上に強力です。
実際、投資詐欺や高リスク案件でも、かなり高い確率で出てくる言葉があります。
それが、元本保証、必ず増える、絶対大丈夫、損しない、です。
ここはかなり重要です。
そもそも「元本保証」ができる会社は限られている
ここを冷静に考える必要があります。
例えば日本で、本当に法的・制度的な意味で元本保証に近いものは、
- 銀行預金(一定範囲)
- 国債
- 一部保険商品
など、かなり限定されます。
つまり、誰でも自由に“元本保証”を約束できるわけではないということです。
ここはかなり見落とされがちです。
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