—「待てばいい遅延」と「逃げるべき遅延」はまったく別物—
海外不動産の工期遅延はどこまで許容すべきか
—「遅延」は問題ではない。本当に怖いのは「止まること」—
海外不動産、特にプレビルド投資において、「工期遅延」は避けて通れないテーマです。実際のところ、海外では日本のように予定通り完成する方が珍しい国もあります。半年遅れ、1年遅れというのは、正直そこまで珍しい話ではありません。
しかし問題は、「遅れること」そのものではありません。本当に危険なのは、「止まること」、そして「止まった理由」です。
この違いを理解していないと、「まだ大丈夫」と思って待っていた結果、取り返しがつかない状況になることがあります。
そして最近、その典型例として話題になっているのが、カンボジアの大型開発案件の一つ、「ボレイマハボントレア」プロジェクトです。
カンボジア「ボレイマハボントレア」問題が示しているもの
カンボジアで進められていた「ボレイマハボントレア」プロジェクトでは、資金ショートにより工事が停止し、当初予定から大幅な遅延が発生しているとされています。
このプロジェクトは、デベロッパーとして日本企業系の関与もあり、多くの投資家から一定の信頼を得ていた案件でもありました。しかし、実際には資金繰りが行き詰まり、工事が停止するという事態に至っています。
さらに、先日開催された説明会では、投資家からの厳しい質問が相次ぎ、かなり荒れた質疑応答になったとも言われています。
この出来事は、単なる一案件の問題ではなく、「プレビルド投資の構造的リスク」が現実化した典型例とも言えます。
根本的な問題
プレセール依存モデルの限界
この種の問題の本質は、非常にシンプルです。
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