私は大学3年生のときにFXを始めました。
そこから約10年間、ほぼFX一本で相場と向き合ってきました。
結果だけを見ると、かなり珍しい部類だと思います。
勝っている期間の方が圧倒的に長く、多いときには月に300万円以上勝つこともありました。
周囲から見れば「FXで成功している人」に見えていたと思います。
それでも私は30歳のとき、FXを完全に辞めました。
理由ははっきりしています。
最終的に3,000万円という大きな損失を出し、精神的にも限界を迎えたからです。
この記事では、「なぜ勝ち続けていた人間が、最後に大きく負けたのか」
そして、「それでもFXを完全否定しない理由」
この2点を、きれいごと抜きで書きます。
大学3年生でFXを始めた理由
FXを始めたきっかけは、正直よくある話です。
・少額から始められる
・レバレッジが使える
・短期間で結果が出そう
当時は時間もありましたし、アルバイトで稼ぐよりも効率が良さそうに見えました。
今思えば、
「時間 × 若さ × レバレッジ」
この3つが揃った、最も危険で、最も魅力的な環境でした。
勝ち続けていた時期に、何が起きていたのか
誤解してほしくないのですが、私は最初から天才トレーダーだったわけではありません。というかそもそも天才トレーダーと言われる人は世の中にたくさんいらっしゃるのでおこがましいですよね。。(笑)
ただ、当時の相場環境と、自分のトレードスタイルがたまたま噛み合っていました。
・大きなトレンドが出やすい相場
・押し目で拾ってホールドする
・多少の逆行は気にしない
このやり方で、結果が出てしまったのです。
勝ちが続くと、人は学習します。
「このやり方で大丈夫なんだ」と。
月に100万円、200万円、300万円と勝つようになると、相場をコントロールできている錯覚が生まれます。
今振り返ると、ここが一番危険な分岐点でした。
勝っていたからこそ生まれた慢心
私の最大の問題は、損切りをほとんどしなかったことです。
なぜしなかったのか。理由は単純です。
「今まで戻ってきたから、今回も戻る」
「含み損は損失じゃない」
この思考が、完全に染みついていました。
さらに悪いことに、逆行するとポジションを増やしていました。
・最初は1ポジ
・逆行したら追加
・さらに逆行したら、さらに追加
平均取得単価を下げて、「戻ったときの利益を大きくする」という発想です。
これが最悪の形で機能してしまったのが、後の大損失につながります。
3,000万円の損失が生まれた構造
私は国内業者を使っていました。
最大レバレッジは25倍です。
この25倍、勝っているときは「武器」になります。
ですが、逆を向いた瞬間、凶器になります。
損切りをしない
↓
ポジションが増える
↓
含み損が膨らむ
↓
証拠金維持率が下がる
↓
資金投下が続き、精神的に正常な判断ができなくなる
このループに入ったとき、もう「トレード」ではありません。
ただの耐久戦です。
「ここまで来たら切れない」
「切ったら全てが終わる」
そう思った時点で、すでに詰んでいました。
結果、一気に3,000万円という損失を確定させることになります。
お金以上にキツかったもの
正直に言います。
お金そのものより、精神的な消耗の方が遥かにキツかったです。
・ポジションを持っている間、常に相場が気になる
・寝ても起きてもレートが頭から離れない
・勝っていても安心できない
勝っている時期ですら、心から安心したことは一度もありませんでした。
資産形成とは、本来、人生を安定させるためのものです。
ですがFXは、私の人生を不安定にしていました。
ここで、はっきりと気づきました。
「これは、自分が求めているお金の増やし方ではない」と。
それでもFXを完全否定しない理由
ここまで書くと、「FXはやめた方がいい」という話に聞こえるかもしれません。
ですが、私はFXを完全には否定していません。
FXには、確かに魅力があります。
・流動性が高い
・チャンスが多い
・短期で結果が出る
ただし、資産形成の“主役”に据えるべきではないと、今ははっきり思います。
FXは、
・ルールを守れる人
・損切りを徹底できる人
・レバレッジを抑えられる人
こうした人にとっては、「一つの道具」になり得ます。
ですが、私のように
・損切りしない
・フルレバで勝負する
・勝ち体験に依存する
このタイプの人間にとっては、いずれ必ず破壊的な結果をもたらすのではないかと思っています。
今、FXをどう位置づけているか
今の私は、FXをこう位置づけています。
・否定はしない
・ただし、距離は取る
・資産運用の中心には置かない
現在は、
・株式
・不動産
・事業投資
こうした、時間を味方につけられる資産を中心に考えています。
これは、FXでの成功と失敗、両方を経験したからこそ辿り着いた結論です。
最後に
もし今、FXで勝っている人がこの記事を読んでいるなら、一つだけ伝えたいです。
「勝っている状態こそ、一番危険です。」
勝っているからこそ、ルールを破り、リスクを過小評価し、取り返しのつかないところまで行ってしまう。
私自身が、その証拠です。
FXは才能や努力だけでは測れない世界です。
だからこそ、距離感を間違えないでほしいと思います。
▼ LINEで無料登録する
▼ 有料会員に登録して世界の投資情報を先取りする
有料会員はこちらから