—本当に売れるまで、どれくらい時間がかかるのか—
海外不動産投資の話をしていると、ほぼ必ず出てくる質問があります。それが、「売るときって、どれくらい時間がかかるんですか?」というものです。この質問は非常に重要です。なぜなら、海外不動産投資は「売れた瞬間に結果が確定する投資」だからです。
ただし、このテーマを語る上で最初に明確にしておきたいことがあります。それは、売却期間は国名だけで決まるものではないという点です。同じ国でも、アセットの種類によって全く違います。例えば、ニューヨークの1億円台のコンドミニアムと、10億円を超える1棟レジデンスでは、売却までの時間はまったく別物になります。また、実需が強い国、つまり「現地の人が普通に買う市場」が存在している国は、投資用市場が小さくても売却期間が短くなる傾向があります。
このランキングは、そうした前提を踏まえた上で、実務上よく扱われる価格帯とアセット(概ね5,000万円〜5億円程度の投資用物件)をベースにした体感値として整理したものです。
Sランク
平均売却期間:3〜6ヶ月
「市場が存在している」という安心感がある国
このカテゴリーに入るのは、いわゆる世界的な資本市場を持つ都市です。代表的なのは、ニューヨーク、ロンドン、そして一部のアメリカ主要都市の中心部です。
ニューヨークの場合、特にマンハッタンやブルックリンの主要エリアでは、売却までの期間は比較的読みやすい傾向があります。もちろん価格設定を間違えれば長期化しますが、適正価格で出せば、半年以内に動きが出ることが多い。これは単純に、買い手の層が厚いからです。個人投資家だけでなく、法人、ファンド、海外富裕層など、多様なプレイヤーが常に市場に存在しています。
ロンドンも似た構造です。特に中心部の住宅系アセットは、世界中の資金が入ってきます。実務上も、「完全に売れない」という状況はほぼ見たことがありません。売却価格は市場に合わせて調整されますが、「出口が存在しない」という事態にはなりにくい。
ただし、このランクでも、1棟大型物件(10億円以上)になると話は別です。価格帯が上がるほど、買い手は限定されるため、半年では済まないケースもあります。
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