「夢のある投資」に見えるが、現実はそれほど甘くない
海外のリゾート物件は、多くの人にとって非常に魅力的に映る投資の一つです。青い海、整備されたビーチ、美しい街並み。写真やパンフレットを見ると、「こんな場所に自分の物件を持てたら」と想像が膨らむのも無理はありません。
実際、セミナーや広告でもリゾート物件は非常に人気があります。「年に数回自分でも使える」「観光客に貸して収益が得られる」「値上がりも期待できる」といった言葉は、非常に心を惹きつけます。
しかし、これまで多くの海外不動産案件を見てきた経験から言えることがあります。それは、海外のリゾート物件は、投資としては決して優先順位が高い商品ではないということです。
むしろ、投資として冷静に判断すればするほど、「お勧めしない理由」がいくつも見えてきます。
観光需要に依存しすぎるという最大の弱点
リゾート物件の最大の特徴は、観光客に依存しているという点です。
これは裏を返せば、観光客が減れば収益が一気に落ちるということでもあります。
この現実を、多くの投資家が痛感したのがコロナ禍でした。世界中で観光が止まり、多くのリゾートエリアでは宿泊需要が激減しました。ホテルもコンドミニアムも、空室が一気に増え、想定していた収益が得られなくなったケースは数えきれないほどあります。
私自身も、ハワイや東南アジアのリゾート物件を保有していた投資家から、「まったく稼働しなくなった」「管理費だけが出ていく」という話を何度も聞きました。
つまり、リゾート物件は通常の住宅と違い、需要の安定性が非常に弱いという特徴があります。
自分が使う前提になると、投資として崩れる
リゾート物件を購入する人の多くが、「年に数回は自分でも使いたい」と考えます。
この考え自体は自然なものです。しかし、投資として考えた場合、ここに大きな矛盾が生まれます。
自分が使っている期間は、当然ながら貸し出すことができません。つまり、収益が得られる期間が減ってしまうのです。
例えば、年間の稼働率が70%と想定されていた物件でも、自分が1か月使えば、その分の収益は確実に減ります。
結果として、当初想定していた利回りが成立しなくなることは珍しくありません。
つまり、「自分でも使える」という魅力は、投資として見た場合には、むしろ弱点になることが多いのです。
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