投資家のリアルな声から見える「資産の守り方」
ここ数年、世界では戦争や紛争、政治対立などのニュースを目にする機会が増えています。ロシア・ウクライナ問題、中東情勢、台湾海峡の緊張など、地政学的リスクという言葉を耳にすることも多くなりました。
こうした状況になると、投資家の間で必ず出てくるテーマがあります。それが「不動産と金融資産、どちらを持つべきか」という議論です。
私自身、海外不動産や資産運用の相談を受ける中で、投資家の方からこの質問を何度も受けてきました。特に資産規模が大きい方ほど、このテーマに非常に敏感です。
実際に富裕層の投資家の方々と話をしていると、「地政学リスクが高まるほど、資産の持ち方を変える」という人が多いのも事実です。
この記事では、実際に投資家の方から聞いた話や投資家の考え方を交えながら、地政学リスクが高まる局面で「不動産」と「金融資産」のどちらが有利なのかを考えてみたいと思います。
富裕層の投資家がまず考えること
資産規模が大きい投資家の方と話をしていると、まず最初に出てくる言葉があります。
それは
「資産を守る」
という考え方です。
一般的な投資の話になると、多くの人は「どれだけ増えるか」を気にします。しかし資産家の方は、まず「どうやって守るか」を考える傾向があります。
特に戦争や政治リスクが高まる局面では、この考え方がより強くなります。
ある投資家の方がこんなことを言っていました。
「投資の本質は、増やすことよりも失わないことなんだよ。」
これは非常に印象に残っている言葉です。
金融資産のメリットと弱点
まず金融資産について考えてみます。金融資産とは株式や債券、投資信託、暗号資産などのことを指します。
金融資産の最大のメリットは流動性です。つまり、すぐに売却できるという点です。
株式市場が開いていれば、基本的にすぐに現金化することができます。資金を移動するのも比較的簡単です。
これは非常に大きなメリットです。
実際、ある投資家の方はこう言っていました。
「金融資産は逃げることができる資産だ」
つまり、状況が悪くなったらすぐに売却して資金を移動できるという意味です。
しかし金融資産には弱点もあります。
それはパニック相場に弱いという点です。
戦争や金融危機が起きると、株式市場は一気に下落することがあります。リーマンショックやコロナショックでも、株式市場は短期間で大きく下落しました。
つまり金融資産は流動性が高い反面、市場心理の影響を受けやすい資産でもあります。
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