10年前の大量供給・強いタイバーツ・人口構造から考える「出口戦略」
タイ不動産といえば、日本人投資家にとっては非常に馴染みのある海外不動産市場の一つです。
バンコクやパタヤを中心に、2010年代には多くの日本人投資家がコンドミニアムを購入しました。
当時は
・新興国としての経済成長
・観光需要の拡大
・比較的購入しやすい価格帯
といった背景から、多くのプロジェクトが販売され、日本人もかなりの数が参入していました。
ただ、ここにきて市場の見方が少し変わってきています。
結論から言うと、「今は売却を検討するタイミングに入っている人も多い」というのが私の率直な感覚です。
これは決してタイ不動産が悪いという話ではなく、市場サイクルと為替、人口構造を踏まえた戦略的判断の話です。
この記事では、タイ不動産を「今売却すべきか?」というテーマについて、現実的な視点で整理していきたいと思います。
約10年前の大量供給が「今」に影響している
まず理解しておくべきなのが、タイ不動産市場の供給タイミングです。
特に2013年〜2017年頃は、タイ不動産の開発が非常に活発だった時期です。
この頃は、
・海外投資家の参入
・中国資本の流入
・観光業の拡大
といった背景があり、多くのコンドミニアムが開発されました。
そしてここが重要ですが、その多くのプロジェクトが、今まさに築10年前後を迎えています。
これは不動産投資において非常に大きな意味を持ちます。
なぜなら、
・築浅プレミアムが消える
・競合物件が増える
・賃料が伸びづらくなる
といった現象が起きやすくなるからです。
特にタイのコンドミニアムは供給量が多いため、築年数が経過した物件は、価格競争に巻き込まれやすい傾向があります。
タイバーツが強い今は為替益を取れる可能性がある
次に重要なのが為替です。
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